創業したのは昭和４７年。当時は「中野工業所」を商号に、主に日本食品化工半田工場の設備を手掛けてきました。ほどなくして、市内の粉体機器メーカーとの取引を開始。同メーカーとの取引シェアが増大するにつれ、取り扱う素材は「鉄」だけでなく、「ステンレス」が多くを占めるようになりました。
　耐蝕性・耐久性に優れるステンレスは、その素材の特長から食品、薬品、デジタル家電、自動車など、より繊細さが求められる多くの製品、装置機器に応用されています。製造過程での溶接加工も、仕上げで補うことのできる鉄よりもさらにレベルの高い技術力が必要といわれ、それがゆえに、板金業界では溶接技術向上への対応が求められています。
　技術的な高さと共に、事業の伸長を支えたのは短納期への取り組みです。その実現のために、必要な設備投資を進め「機械で人を育てる」とのスタンスで、社内加工の比率を高めつつ総合的に合理化を図ってきました。築き上げてきた信用は、そのまま事業の幅を広げ、時代時代の先端産業に携わることに繋がっています。
　昭和６３年、現在地（乙川末広町）へ移転。事業の伸長に伴い、手狭さ、騒音に配慮するとともに、半田市泉町の“まち工場”からの脱却を目指してのことです。平成７年、取引先からの勧めもあり法人化。法人名もカタカナを採用しました。生産体制の見直しによる事業伸長を目指した経営革新計画が承認され、新たな目標に向けスタート。そして平成１８年５月、増資と共に株式会社に改組しました。
　常に前向きにチャレンジする企業目標を掲げ日々、一歩一歩努めています。